商店街の通りや店内に飾られた作品の数は、開催後も制作が続けられたことで数を増し、最終的には200点を超えるまでに。自転車を止めて作品を見る人の姿も見られ、文字通り商店街を「アート」で「ジャック」した。副実行委員長の竹村大志さん(大市大・3年)は「(作品が200点以上も集まったのは)他大学の人の協力があって初めてできることなので、うれしかった」と喜びをにじませた。

 最後の2日間は休日ということもあり、多くのイベントが行われた。美術部員による似顔絵やネイルアートは非常に好評で、部員の前に人だかりができることも。似顔絵に携わった難波江利子さん(関大・1年)は「(似顔絵は)短時間ですばやく顔の特徴をつかんで描き上げるのに苦労したが、みんな喜んでくれてうれしかった」。他大学の美術部と共に活動することについては「普段見れない絵を見ることができて、いい刺激になった」と話した。
 
 また、最終日の14日には開催初日より制作が続けられていた巨大なモナリザの地上絵が完成。その大きさ故に、鑑賞のためのやぐらが用意されるほどだった。同日に行われたライブアートと併せて、アートジャックのラストを飾った。

 実行委員長の神原正弥さん(関学大学院外国語教育研究科・1年)は閉幕後、「思っていたよりも忙しく、眠れない日々が続いた。準備とかに追われて時間がなく、自分の作品を作る時間がなかった。それでも無事に終わり、たくさんの人が見てくれたのでよかった」と感慨深げだった。