学生たちのアイデア勝負
関西学生広告連盟は、関学、同志社、立命、近畿大の4大学の広告研究会からなる。マーケティングコンテストは同連盟の活動の一環で、協賛企業が出す課題に参加チームが約1ヵ月間、調査・企画などを行ったものを協賛企業に評価されるもの。
今年は毎日コミュニケーションズ協賛のもと、「マイナビABCチャンピオンシップへの学生ギャラリー2000人誘致」という課題が出された。
連盟に加盟する各大学に、京大と京都工繊大を加えた計6大学8チームがコンテストに参加し、企業の前でプレゼンを行った。
マイナビABCチャンピオンシップとは、毎日コミュニケーションズが協賛するゴルフトーナメントのことで、今回の課題はそのトーナメントに学生ギャラリーを誘致するためにどのような企画を行うかが問われた。今回のコンテストでは、同志社のチームによる「マイナビアートフェスタ2009」と題された企画が最も高く評価された。女子大生をメインターゲットとし、ゴルフ場をアートと融合させ、ゴルフトーナメント観戦を休日のイベントにするアイデアだ。ゴルフだけでは学生を惹きつけられないとチームは判断したため、女性に人気のアートコンペや、アートバイキングなどを同時に行い、学生の誘致を図るという新たな考えに評価が集まった。
チームの代表、新宅諭さん(同志社・2年)は、「昨年からマーケティングコンテストに参加はしていたが、プレゼンをするのは初体験でとても緊張した」と話す。「でも、本番では120%の力を出せた」と嬉しそうに語る新宅さんは、「このアイデアは1年生が出したもの。1年生がアイデアを出すのは珍しいことで、1年生から4年生まで一丸となって課題に取り組めた」と企画の裏側を話した。
今回の主催者で同連盟に所属する坂東浩平さん(同志社・3年)は「昨年自分がマーケティングコンテストで得られたものは自分の成長の支えになった。それを皆にも感じてもらえるような場を提供したい思いから、今回のコンテストを企画した」と話す。「その時、その時にどう考えて、どう動くかが大事なこと」と語る坂東さんは、昨年の参加者の立場とは違い、企業とつながりを持つ運営の大変さを実感した。「来年も誰かが企画をしてくれれば、今度はまた参加者の立場で携わりたい」と坂東さんは笑顔をみせた。
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