今日の関大には勢いがあった。最上級生が積極的に声を出し、互いのモチベーションをあげた。

 先発の伊勢は点を取られるも、粘り強いピッチング。勝利投手は逃したものの7回までを3失点に抑える好投をみせる。そんな伊勢のピッチングに奮起したのは同じ高校出身でバッテリーの田辺だ。3‐3の同点で迎えた8回だった。右翼線へ2塁打を放つと勝ち越し。続くバッターの連続安打もあり一挙4点。初戦を白星で飾った。

 春のリーグ戦では4番を打っていた田辺。しかしインコースはさばけてもアウトコースになるとひっかけようとして打てない状態が続いた。その結果、期待されたほどの活躍はできずチームも5位で春を終えた。その悔しさをばねに、春終わった後から秋までの期間にフォーム調整を行う。そして挑んだ初戦で4打席3安打の好成績。春の4番から、秋は5番へと打順は下がったものの「打順は関係ない。とにかく打てて本当に良かった」と安堵した表情をみせた。

 試合後の控え室選手たちのは勝利を喜び合う声が響き渡った。監督も「今日は特に4年生が頑張ってくれた。これからが楽しみだね」と満足げな表情で球場をあとにした。

●関西学生野球秋季リーグ第1節2回戦(9月6日・西京極球場)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
大学1 0 0 1 0 1 0 1 0 0 3
大学2 0 0 1 2 0 0 0 4 7

【立命】田中、澁谷、大島、●鹿野、徳山‐乗替、新田
【関大】伊勢、○魚谷‐田辺