試合終了のホイッスルとともに主将の岡田は泣き崩れた。「この大会の為に全てをかけていた」。

 前半から阪大外国語大学のDFは引き気味だった。大教大のパス回しに翻弄され、前半31分、DFのマークが甘くなったゴール前中央から打たれ先制点を許した。後半になっても、主導権を大教大に握られ、立て続けに2失点した。

 だが、このままでは終われない。阪大外国語学部サッカー部として正式に認定されて、まだ3カ月半。部員数はたったの22人と男子の出場チームで一番少ない中で掴んだ決勝進出だった。

 後半15分、好機が来た。相手のゴールをはずし、カウンターのチャンス。左サイドから主将の岡田が大きいクロスパスを上げFW山本がそれに合わせ、右足でシュート。「大教大に1点をとれたことはこれからの自信につながる」とFW山本は笑った。

 準決勝という結果に「嬉しさ反面、悔しい。まだまだ課題は多い」と話す主将の岡田。1部のチームと戦えたこの経験を生かし、秋のリーグ戦で3部優勝を狙う。