○神戸大フォルサ-関大

 「普通にやれば勝てるんで」。A東中主将(3年)が不敵に笑った。社会人を含めた関西最高峰の舞台、関西リーグでしのぎを削るフォルサが、敗れるはずがなかった。

 前半こそ1ゴールのみにとどまったものの、「やってることは悪くない」と東中は手応えを感じていた。

 続く後半の立ち上がり、立て続けに3点を奪い、完全に試合を掌握する。個々のテクニック、パスのもらい方、組織的な動きの質。どれをとってもフォルサが数段階上だった。

 「ちゃんと勝てたことが大きいですね」。試合後、大勝にも笑みはを見せることなく、東中が汗を拭った。

○神戸大フォルサ-近大

 シュート数はフォルサが48本、近大が3本。まるでフォルサのシュート練習のような試合だった。

 試合時間のほとんどを相手陣内で過ごした。パス、シュート、パス、シュート。ただそれだけを、フォルサがひたすら繰り返す。試合後、相手のフットサルについて尋ねると、「うーん」と東中も苦笑い。

○いざ、全国へ

 フォルサの1位通過は絶対命題だった。前日の晩に、京都での関西リーグを戦っての関西予選。疲れで集中力が落ちるシーンも見られたが、それでもフォルサの実力は飛び抜けていた。

 「今年は結果を出す年。サッカー部のフットサルチームを倒して全国制覇。僕らは、日本一に『ならないといけない』」。

 新チーム始動後、今大会の目標をどの部員に聞いても、返ってくる答えはただ一つだった。

 「疲れもあってこの結果は、まぁええんちゃう」とフットサル関係者が褒める。「ちゃんと勝つだけ」(東中)。関西予選を無類の強さで突破したフォルサが、全国の頂に向かって突っ走る。

○関西からの全国大会出場大学

開催地代表 四天王寺大(大阪府予選1位)
第1代表 同志社(関西予選B組1位)
第2代表 神戸大フォルサ(関西予選A組1位)
第3代表 びわこ成蹊大(関西予選B組2位)

※関西第1代表と第2代表は、抽選の結果による

●全日本大学フットサル大会2008関西予選(7月21日・平群町総合スポーツセンター)
<予選A組>
 

関大 3 2

近大

 

神戸大フォルサ 7 1-0 1

関大

6-1

森川

東中2

小仲

吉田

石村

得点者  
神戸大フォルサ 14 9-0 0

近大

5-0

小仲3

森川2

東中2

OG

中島2

田代3

石村

得点者  

<予選B組>

同志社 4 4

びわこ成蹊大

びわこ成蹊大 4 2

畿央大

同志社 7 2

畿央大

<第3代表決定戦>

関大 2 4

びわこ成蹊大