両チームが3本ずつシュートを打ち合い、多く得点した方に軍配があがるフリーシュート対決。互いに1番手は得点を決めることができず、大産大の2番手もシュートを外した。神戸大の2番手はAT田中陽。「ここで決めたらおいしいなと思った」。主将自らの放ったシュートはゴール手前でバウンドし、そのままネットに吸い込まれた。

 大産大の3番手がシュートを外した瞬間、初の決勝進出に選手たちは湧き立った。一斉にG平岡の元へ駆け寄り、歓喜の輪ができた。「プレッシャーはあまりなかった。点を決めてなかったのでうれしい」と田中陽。勝利の立て役者は胸を張った。

 第2Q中盤までは4点をリードしていたが、以降は大産大の猛烈な追い上げにあった。徐々に神戸大は攻守が噛み合わなくなり、試合終了目前で同点とされた。さらに、待ち受けていたのは慣れないフリーシュート対決。だが、最後は主将の意地が大産大を打ち負かした。

 チームは02年にリーグ戦5連覇を達成してから低迷が続いている。一昨年のリーグ戦では準優勝こそしたが、昨年は6位と奮わなかった。6月22日に行われる決勝では京大-立命の勝者と対決。どちらも強豪だが、「チャレンジ精神でやるだけ」と田中陽。プライドの頂点を制するとき、古豪は失いかけていた誇りを取り戻す。

●第5回プライドトーナメント準決勝(6月7日・舞洲運動広場)
 

  1Q 2Q 3Q 4Q
神戸大 4 2 0 1 7
大産大 1 3 1 2 7