清水監督が「接戦ばかりだな」と試合後にもらしたように、関学はこの日も苦戦を強いられた。初回、エラーから無死満塁のピンチのピンチを招くと、押し出しで先制点を許す。さらに京大の6番立見に走者一掃の二塁打を打たれ、いきなり4点を失ってしまう。

 このピンチを救ったのが宮崎翔。4回、1点を返しなおも二死満塁のチャンスでレフトへ2点適時打。「バットのヘッドが入りすぎていた。気持ちが行きすぎていたのでミートを心がけた」と宮崎翔。これまで3番を任されながら、打率1割台前半と不振に陥っていた主将のバットがついに火を噴いた。

 さらに4-5と1点リードされた8回には貴重な同点打。9回にも試合を決める一打を放ち、この試合4安打5打点の大活躍。清水監督も「今日はミーティングでも(宮崎翔を)ほめた。左肩が入らないように修正した。彼はなかなかの努力家」とたたえた。

 京大は8回の無死三塁のチャンスを生かせず、最後は先発の水木が力尽きた。

●関西学生野球春季リーグ第7節1回戦(5月17日・皇子山球場)
 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
関学 0 0 0 4 0 0 0 1 6 11
京大 4 0 0 0 0 0 1 0 0 5

【関学】坂戸、尾堂、○樫岡、岸-久恵、米川
【京大】●水木、安土-表