昨年度関西リーグ1位と2位の激突。昨年は同志社が勝利し、そのままリーグ優勝を果たすにいたった。両方とも大学選手権常連の注目のチームだ。

 試合は前半9分、敵陣25mで京産大の反則により隙をつき、SO宮本が左隅にトライ、同志社先制で始まる。その後、前半は一進一退の攻防が繰り広げられ、5ー0で前半を折り返す。

 しかし、続く後半、16分には同志社陣において京産大が自慢のFWで押しまくると、同志社は反則を度重ね、認定トライを奪われる。キックも成功し5-7と京産大が逆転。流れも京産大に傾きかけたが、今年の花園で東福岡優勝に貢献した1年生WTB正海が相手ボールをインターセプトしトライを奪い流れを取り戻す。その後は後半32分に京産大陣20mで左中間ラックから左WTB森田、右WTB正海と展開し、そのままトライ。さらに37分にSO宮本が相手の守備の隙間を走り抜いてトライを奪った。

 逆転のきっかけを作ったWTB正海は「まだ大学では当たりがついていけない。一試合でも多く出て自信をつけていきたい」と意気込む。

 結果は24-7で同志社の勝利。新WTB正海の発掘や、昨年のリーグ2位京産大に勝利するなど獲得する物はあったが、同志社のプレーとしては不満が残った。今後、秋のリーグで優勝し全国優勝を目指すチームとしては課題はまだ残っている。中尾監督は「ディフェンスがかみ合っていない。もう少ししっかりと」と苦言をこぼした。