立命は前半11分、近大のMF北井(2年)にディフェンスを崩され、あっさりと失点。

 しかし流れが立命に傾いたのは前半終了間際のことだった。近大DF足立(4年)が2回目の警告を受け退場。数的優位な状況で前半を折り返す。続く後半、立命はクロスやサイドチェンジで、徐々に近大ディフェンスを崩していく。そして後半13分に左サイドからDF前野(2年)の豪快なシュートが決まり同点。ゲームを振り出しに戻した。

 その後も試合は立命のペース。積極的に仕掛けるサッカーを見せ、次の1点を狙う。そして立命に歓喜の瞬間が訪れたのは、試合終了間際の後半44分。MF植松(3年)がゴール前混戦の中から抜け出しシュート。試合後、「チャンスがあったら自分で決めようと思っていた」と話した植松の今季リーグ戦初ゴールが決勝点となり、2-1。逆転勝利をおさめ、来週から始まる関西学生サッカー選手権大会に向け勢いをつけた。

 試合後、DF畑主将(4年)は「前半の浮ついた感じはよくなかったが、いい勝ち方ができたので選手権にもつながる」と語った。また選手権大会初戦の相手、びわこ成蹊スポーツ大については、「リーグ戦で負けた借りを返したい」と話した。

●2008年度関西学生サッカーリーグ第9節(5月17日・鶴見緑地球技場)
 

立命 2 0-1 1

近大

2-0

前野(58分)

植松(89分)
 

得点者

北井(11分)