関関戦、関大が逃げ切る
「選手たちがよく戦ってくれた」(関大・川端監督)。「正直ほっとした」(関大・DF大屋主将、4年)。伝統の関関戦を制したのは、関大だった。
「シュートはイメージ通り」。決勝ゴールを挙げたFW佐藤悠(3年)が充実した表情を見せた。前半5分、MF宇佐美(3年)のパスを直接右足で蹴りこんだ。これで関大のゴールラッシュが始まるかと思いきや、「向こうも必死だった」(川端監督)。追加点が奪えない。前節、DF小坂(3年)が足首を捻挫し全治1週間の怪我。そこで、ボランチの大屋をCBに下げた。「攻めたかったなぁ」、大屋が試合後つぶやいた。攻撃の起点となる大屋が下がったことで、関学の守りを崩し切れない。
後半に入ると関大はボールを繋ぎまくる。常にボールを保持することで、相手に攻撃の機会を与えない。「(点が奪えないから)割り切ってノーリスクで繋いだ」と主将が意図を話す。対する関学は、1年生のFW安部やFW梶川が個人技で攻め込むも、シュートまでには至らない。「決定機は作らせてない。狙い通り」(大屋)。関大が、関学を見事に術中にはめ、試合終了のホイッスルを聞いた。
これで関大は首位に再浮上。次節は現在2位のびわこ成蹊スポーツ大との首位攻防戦。「去年開幕戦で負けてるから、勝ちにこだわる」(佐藤)。「調子乗ってるみたいなんで、ここらでガツンといっときますか」(大屋)。そうやすやすと、首位の座は渡さない。
●2008年度関西学生サッカーリーグ第8節(5月11日・大阪長居第2陸上競技場)
関大 | 1 | 1-0 | 0 |
関学 |
0-0 | ||||
佐藤悠(前半5分) | 得点者 |
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