奏者は約2ヵ月間の練習の成果を披露。終演後しばらく、拍手がやまないほぼ満席の会場に、奏者らはアンコールで応えた。フィナーレでは、舞台から下りて迫力ある合奏を行い、観客を楽しませた。同連盟委員長の植村聡さん(関学・4年)は「奏者の思いを受け取り、感動してくれていたらありがたい」と話した。
演奏会は3部構成で、それぞれのパートで異なる形式の演奏を行った。

◎1部「奏新」
デッキブラシやバケツなどの日用品を使って音楽を奏でるストンプを取り入れた。「他にはない新しい吹奏楽をする」ことをモットーにしたと話すのはチーフの石橋春加さん(桃山学大・3年)。開演前、「客にウケるのか」と不安だったが、終わってみれば大盛況。「やってよかったです」と笑顔を見せた。

◎2部「奏進」
マーチングを意識した2部。関西学生バトン・チア連盟と協力し、ミュージカルの要素を多く取り入れた演奏で観客を魅了した。チームワークを魅せるため途中、何度も楽器を持ったまま交差するなど危険な場面があったがやりきった。「皆が無事でよかったです」とチーフの阿部匠さん(追手門学大・4年)は安堵の表情を浮かべた。

◎3部「奏深」
「吹奏楽をより深める」ことをテーマにした3部。吹奏楽本来の形であるシンフォニー調で行われ、奏者によって生み出されたメロディーに観客は酔いしれた。3部チーフの田中ひとみさん(大阪学大・4年)は「吹奏楽をメンバーもお客さんも楽しんでほしい」と話した。