痛恨の失点だった。「一瞬のスキを突かれた」(DF森本副主将)。前半6分、第6節終了時点でわずか2失点の同志社が先制された。その1点を、最後まで取り返せなかった。

 この1点が、試合の流れを決めた。先制した阪南大にすぐさま守りに入られた。攻めるしかない同志社。しかしゴールが奪えない。「気持ちは切り替えたつもりやったけど、相手DFも粘り強かった」(森本)。後半に入ると同志社が猛攻を見せる。MF楠神のバー直撃シュート、MF大塚のFK。チャンスは何度も訪れるが、決め切れない。「僕がもうちょっとちゃんと決めないと」。FW松田直主将が、何度も天を仰いだ。

 「ここで立ち直れるかどうか。切り替えられるのが、強いチーム」。試合後、同志社・望月監督が話した。松田も「ずるずるいかないように」。試合内容は悪くはない。下を向かず、同志社は、再び首位奪還を目指す。

○試合分析
 細かくパスを繋ぎ、攻め切ろうとする同志社。ボールを奪うとすぐさま前線のスペースにボールを放り込み、手数少なくゴールを奪おうとする阪南大。その構図は前半の45分間に渡って続いた。そこでゴールを奪ったのは阪南大。同志社は1点を守り抜こうとする阪南大に手を焼いた。
 後半に入ると、同志社が流れをがっちりと掴む。運動量の落ちた相手ゴールに何度も攻め入る。だが、「決めんと意味ない」(松田直)。訪れるチャンスを掴みきれぬまま、無念のホイッスルを聞いた。
 だがチャンスを作れていた分、試合後の監督・選手らの表情は暗くはなかった。「内容は悪くなかったし、やろうとしていることは出来ている」(望月監督)。「(上位との)直接対決を落としたのは痛いけど、次こそ勝つ」(森本)。大事なのはここで切り替えられるかどうか。「次は良いゲームをお見せしますよ」。指揮官は笑って会場を後にした。

●2008年度関西学生サッカーリーグ第7節(5月6日・大阪長居第2陸上競技場)
 

同志社 0 0-1 1

阪南大

0-0
  得点者

吉田(前半6分)