村井さんは同志社を受験するため今出川キャンパスを訪れた際、生協から配られた資料の中に京都学生祭典の広告を見つけた。運命の出会いだった。祭りと聞けば血が騒ぐ性格からすぐに興味を持ち、入学式当日に実行委員会へ入会メールを送信した。以来「来場者に楽しんでいってもらいたい」一心で祭りの裏方に徹した。

今年2月。前実行委員長から「引き継いで」と直接言い渡された。「やるからには本格的に」と村井さんは別に入っていたサークルを辞めた。「学生だけでなく府や市にも協力してもらっている。使命感、責任感がある」。街の作り手としての意識が徐々にではあるが芽生えてきた。

一方で学生ならではの壁にぶつかっている。勉学と課外活動の両立。思わず「正直、面倒」と漏らす村井さんだが、「後悔することは嫌」と歯切れよく話す。

「京都を盛り上げていきたい」。生粋の祭り好きの目は輝いていた。

本祭は10月11日から12日にかけて京都駅ビルなどで行われる。

第6回京都学生祭典
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