序盤は近大・巽、同志社・佐々木の両先発が好投しスコアボードに0が並ぶ。試合が動いたのは5回、近大は巽が自ら安打を放ちチャンスメイクすると、岡澤の内野安打、藤川の左越え二塁打で3点を先制した。

 同志社の反撃は6回。それまで2安打に抑えられていた巽から二死一・二塁のチャンスを作ると、打席には5番吉川。「(打ったのは)真っすぐ」(吉川)。打球はレフトスタンドに突き刺さる3ラン本塁打。試合は一気にふりだしに。

 その後7回に同志社が前野の適時三塁打で1点を勝ち越すも、近大は8回に藤田の適時打で同点とする。両者一歩も譲らぬ展開となったが、9回終了時に連盟規定により引き分けで試合終了。勝負は次戦以降に持ち越しとなった。

 試合後、同志社の吉川監督は「エラー、あとバンド処理がうまくできてなかった、あのへんがなあ」としながらも、「まあ追いついたんでよかった」と一定の評価を与えた。近大の榎本監督も「(吉川の)3ランは(初球の)入りかたが悪かった。バッテリーの責任、あの場面は攻めていかなければならなかった」と話したが、「でも負けなくて良しとしないと」と話した。勝負は次戦以降に持ち越された。

●関西学生野球春季リーグ第4節1回戦(4月27日・南港中央野球場)
 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
近大 0 0 0 0 3 0 0 1 0 4
同志社 0 0 0 0 0 3 1 0 0 4

※連盟規定により引き分け
【近大】巽、谷口-石本、國本
【京大】佐々木、高見、藤井、佐川-磯部、小林