亡くなったのは、木下和哉さん(当時・理工3年)、下浦善弘さん(当時・法3年)、濱端諒介さん(当時・経営2年)。3人とも、通学途中で事故に巻き込まれた。

 追悼式では、学友会連合会の木村漠委員長(経営・4年)が「志半ばで亡くなった仲間がいることを忘れないこと。そして、精一杯生きること。それが私たちにできる弔いだと思う」とあいさつ。木下さんが所属していたボート部の部員など多くの学生らが集まり、1分間の黙祷を捧げた。

 ボート部主将の田中慎一郎さん(経営・4年)は、木下さんとは同じ高校のラグビー部出身。学年が3つちがうため、一緒にプレーはしていないが、ボート部に誘ってくれた先輩だった。「脱線事故を忘れないために、伝えていくのは近大ボート部の使命」と田中さん。「5月に滋賀県で行われる朝日レガッタで、木下さんにいい報告をしたい」と誓った。