関学、日体大に大勝
新チームの初勝利は、力の差を見せつけてのものだった。昨年、引き分けた日体大を粉砕。スタンドいっぱいに埋まったファンの前で、関学は幸先良いスタートを切った。
昨年度、学生日本一へ導いた絶対的QB三原と主力だったWR陣が全員引退。オフェンスのスターターががらりと変わったが、QB加納は冷静に攻撃を指揮した。3点リードの第1Q終盤に、WR太田へ59ヤードのTDパス。さらに、第2Q中盤にも、69ヤードのTDパスを成功させるなど、出場した前半だけで4TDと1FGを演出。チームに勢いを与えた。
昨年までの3年間、加納は三原などの陰に隠れ、QBとしてではなく他のポジションで出場する機会が多かった。「今年はQB一本でやらせてほしい」。新チーム発足と同時にチームメイトやスタッフの前で宣言した。関学高のときには2度全国大会で優勝した経験があるが、過去の栄光は関係ない。「大学に入ってから、ほとんどなにもしていない」。最高学年となった今年こそ自らが司令塔となり、チームを日本一にしたい気持ちが強い。
「今日の相手のプレッシャーくらいなら判断できん。パスを通せて当たり前」と鳥内監督は辛口だ。だが、6月にある日大や松下電工との激戦で結果を残すとき、加納は関学のエースQBへと成長する。
●「K.G.ボウル」(4月19日・王子スタジアム)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |
関学 | 10 | 21 | 14 | 7 | 52 |
日体大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
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