関学は4回に1点を先制されると、8回にはリリーフ陣が打ち込まれ3失点。打線も7回まで無得点と、試合は完全に立命のペース。しかし8回に途中出場の1年生・越智の左前適時打など打者一巡の猛攻で3点を返すと、流れは一気に関学へ。

 9回は代打今井の左前適時打で同点とすると、打席には前の打席で反撃の一打を放った越智。「(8回に自分の)エラーから点を取られたので、このままでは終われなかった」(越智)。真ん中に来た直球を振り抜き、左中間へサヨナラ打を放ち、勝負を決めた。

 試合後、越智の活躍に関学の清水監督は笑顔で「越智はいい仕事をしてくれた、
たいしたもの」と話し、「バッティング練習に多くの時間をかけた成果が出た。初戦をこんな風に勝てたのは大きい、非常に大きな1勝」と満足げだった。

 立命は一時4点リードを奪うなど有利に試合を進めてきたが、中継ぎ陣が崩れた。

●関西学生野球春季リーグ第2節1回戦(4月12日・西京極総合運動公園野球場)
 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
立命 0 0 0 1 0 0 0 3 0 4
関学 0 0 0 0 0 0 0 3 2 5

【立命】田中宏、森潤、青木、●鹿野-乗替
【関学】岸、宮崎啓、岡本、○青山-久恵、米川