立命は初回、制球の定まらない関大先発伊勢の立ち上がりを攻め、一死満塁とすると、5番西山の犠牲フライで1点を先制。立命が先発田中宏の好投と堅い守りでこのリードを守り切った。

 立命の守備で光ったのは捕手の乗替。初回に関大の蛯子・橋本の盗塁をいずれも阻止し、立ち上がりに苦しむ田中宏を救った。立命・松岡監督が「乗替は非常にリズムがよく、守りが堅い」と称賛したこの守備で立ち直った田中宏は、3回には3者連続三振を奪うなど好投を続け、見事完封勝利をおさめた。

 田中宏の好投に松岡監督は「(田中宏は)自分から開幕戦は投げたいと言ってきた。立ち上がりが不安定なところが気になるが、安定感がある。彼の成長にこれから期待できる」。監督の期待に見事にこたえた。

 関大はバント失敗や牽制死などでチャンスを潰すなど攻めきれず、好投した伊勢を援護できなかった。

●関西学生野球春季リーグ第1節1回戦(4月5日・西京極総合運動公園野球場)
 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
関大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
立命 1 0 0 0 0 0 0 0 1

【関大】●伊勢、秋本-田辺
【立命】○田中宏-乗替