活動のきっかけは、河合真一郎・神女院大学長の「授業ではハチの巣の前のダンス(美味しい蜜の場所を教えるというハチの生態行動のひとつ)について教えているけれど、実際には見たことがないなぁ」という声。ここから話は進み、有志が集まり2年前から実際にハチの飼育を行うようになった。
 今では2万匹ものハチを飼育しているメンバーらの目下の楽しみは5月頃に行われるハチミツの収穫作業だ。一度に10キログラム、うまくいけば30キログラムのハチミツを採ることができるという。養蜂作業に参加している石井貴子さん(神女院大・3年)は「やっぱり収穫が一番楽しみ」と顔をほころばせる。
普段メンバーらは、キャンパス周辺から新鮮な蜜を含んだ花を探し、蜂が巣を形成する土台となる「巣礎」を自作するなど良質なハチミツを確保するために奮闘している。その甲斐あってか、出来たハチミツを使わせてほしいというオファーが近所のケーキ店から来るなど、周辺からの評判は上々な様子。

 メンバーらは今月から定期的に活動を行う。規模が拡大されれば、神女院大ブランドのハチミツが販売されるのも夢ではない。