同志社が京都を制す
小雨降りしきる西京極で、京都の頂点に立ったのは藤色のチームだった。
「選手らが自主的に練習開始を1ヵ月早めた。それくらい本気で準備して、タイトルを獲れた」。試合後、望月監督(同志社)の頬が緩んだ。
決して良いとは言えないピッチ状況でも、同志社は結果を出してみせた。前半21分、ゴール前のこぼれ球をMF荒堀(2年)が押し込んで先制。今シーズンから1部復帰する立命に対して、前半は完全に試合を支配した。後半に入ってもDF森本副将(3年)を中心とした守備陣が相手の攻撃をシャットアウト。「雨でやりづらかったけど、チーム全員でプレーできた」と森本はほくそ笑んだ。
京都学生サッカー選手権が終わり、2008年度関西学生サッカーリーグが来週、いよいよ開幕する。「うちはまだまだ関西でも結果を残せていない。90分間全力を尽くす、そこに尽きる」と望月監督は意気込みを語る。京都を制した同志社が、次は関西でも結果を出す。
~最終順位
1位 同志社
2位 立命
3位 京産大
~優秀選手
GK部門 鈴木(立命・2年)
DF部門 森本(同志社・3年)
MF部門 楠神(同志社・2年)
FW部門 宮尾(立命・3年)
~得点王
4得点 宮尾、宮脇(京産大・3年)
~アシスト王
4アシスト 市川(京産大・1年)
○両大学各選手・監督のコメント
森本-「(優秀選手に選ばれて)恐縮している。嬉しいけど、これはみんなを代表してもらった賞だと思う」
楠神-「みんなで集中してやれた。自信がついたと思う」
角島(同志社・1年)-「(1点リードの場面で途中出場して)まずはチームが勝てることを考えてプレーした。でもFWだから、点が取りたかった」
望月監督-「(ハーフタイムに)絶対守りに入るなと選手には伝えた。厳しい試合をモノにして、選手らは自信を付けたんじゃないか」
鈴木-「僕のポジションは1回でもミスしてはいけない。次は今より良いプレーを見せます」
宮尾-「準決(京産大戦)よりかは良かった。全部やられてるわけじゃなかったけど、ミスで点を奪われた。優秀選手に選ばれたのは光栄です」
米田監督-「この時点で100パーセント出来るとは思っていない。リーグ戦では同志社を破りたい」
●第58回京都学生サッカー選手権大会決勝(3月30日・西京極陸上競技場で)
同志社 | 1 | 1-0 | 0 |
立命 |
0-0 | ||||
荒堀(21分) | 得点者 |
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