西軍、後半力尽きる
大学選手権では京産大以外の全てのチームが初戦敗退の関西勢。京産大も九州学生リーグ代表の福岡大に勝利したものの、明大に敗北。関西から昨年は京産大と大体大が準決勝まで駒を進めたが、それと比べると今年の成績は良くない。大学ラグビーの東高西低がくっきりと浮き上がった。
試合は前半8分に西軍CTB中松(同志社・3年)がゴール前で相手パスを奪いそのままトライを奪い、西軍先制で始まった。しかし、直後の11分には東軍SH鶴田(東海大・1年)が取り返す。このようなシーソーゲームが続き、24-26の僅差で東軍優勢で前半を折り返した。
後半になりFWの総入れ替えなどの大規模なメンバーチェンジが行われると事態は急変。西軍からはHO諸隈、LO前川、WTB宇薄(いずれも同志社・4年)といった関西リーグ1位の同志社の中心メンバーが抜け、流れが変わった。3~5分には1つのトライを奪われるペースで、後半だけの合計で11トライを東軍に奪われ、大差を挽回することはできなかった。
11トライ差という大差をつけられ、あらためて直面した東高西低。本年度の大学選手権優勝の早大から多くの辞退者を出しながらの東軍であった。試合後、西軍キャプテン前川は「東高西低を覆したかった。関東の地力に負けた」と悔しさを述べた。
勝利した東軍の木村監督は「一人ひとりが持てる力を出し切れる試合。(試合内容に関して)いつもと違うメンバーでの試合なので荒い試合となった」と話した。一方で敗れた西軍の中尾監督は「前半は探りあいの中から五分の試合ができていたが、後半になり関東の実力に負けた」と話した。
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