大阪ユースホステル協会の看板行事である今企画には、同志社女大、京女大など19人の大学生がスタッフとして参加している。
 約170kmの道のりを4日間で歩く。加えて、スタッフは休憩所、宿舎の確保などの運営や参加者のサポートも担当する。「大変ですよ」と話すのはスタッフの伊藤祐妃子さん(同志社女大・4年)。それでもスタッフを続けられる理由がある。社会人や地域の人々との交流だ。「うまくいかないときもあるけれど、全てが経験になる」。

 出発当日はあいにくの雨。今後、近畿地方に雪が降る可能性もあり、参加者は寒さにも悩まされることになる。「雨が続くとリタイアする人が続出する。多くの人が完歩できれば」と不安を募らせる伊藤さん。天候が優れない分、スタッフの努力が参加者の士気に大きな影響を与えそうだ。

 参加者らは祈祷を済ませると、元気よく「いってきます」と伊勢神宮へ。運営スタッフらは「いってらっしゃい」と拍手で応えた。一行は31日夜9時半頃到着を予定している。