基調講演には、地球環境有識者であるミハエル・ゴルバチョフさん(元ソヴィエト連邦大統領)、デニス・L・メドウズさん(米国インタラクティブ・ラーニング研究所所長)、周大地さん(中国国家発展改革委員会エネルギー研究所前所長)の3者を招いた。

 立命はサスティナビリティ研究センターを今年1月設置し、アジア太平洋地域における教育・研究における平和的連携・協力を目指している。こうした取り組みの中で、ソ連・東欧の民主化を実現し、冷戦構造の終結に貢献したことで1990年にノーベル平和賞を受賞したミハイル・ゴルバチョフ元ソヴィエト連邦大統領を招致した。

 ゴルバチョフさんは講演で、政治家としての立場から、世界を巡り歩く中で気づいた環境問題に対する政治的意思の欠如を指摘した。「ことばと行動で変えて行かなければ」と訴える。さらに、代替エネルギー開発などの基礎研究を奨励する重要性を説いた。「今足りないのは政治的リーダーシップ。平和無しにあらゆる問題を解決するのは不可能」と講演を締めくくった。