ハンカチ王子よ、待っていろ。打倒早大へ。関西地区から、関西国際大が一番に名乗りをあげた。
 完勝だった。打線は12安打13得点。先発のエース榊原が8回を投げ1安打1失点の好投。最後は伊原が無失点で締め、投打ともに佛教大を圧倒した。
 「春負けたときから、『秋にもう1回早稲田とやって勝とう』を合言葉にしてきた」と鈴木監督。初めて全国大会に出場した今春の全日本大学選手権では、初戦で八戸大に勝利。だが、続く早大戦では、3-16で大敗し屈辱を味わった。運命のいたずらだろうか。この日の勝利により、明治神宮大会では春と同じく1回戦で八戸大と、勝利すれば早大と対戦することが決まった。「(全国大会は)はじめてじゃないんで。今度はどっしりと腰を構えてやれる」(鈴木監督)。
 初の関西制覇にも鈴木監督の胴上げはなかった。代わりに、主将の大前勇が観客の前で胴上げされた。すべては全国制覇のため。そして、早大にリベンジするため。「目標は神宮優勝」(鈴木監督)。関西国際大が大学日本一の座に君臨するとき、指揮官ははじめて神宮の空に舞う。

●第5回大阪市長杯争奪関西地区大学野球選手権大会(11月4日・南港中央野球場)
▽敗者復活2回戦
 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
大経大 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2
近大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

【大経大】○水谷、岡村-奥山
【近 大】●櫻井、滝谷、谷口友、山本哲日-國本、林部
 

▽決勝

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
佛教大 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
関西国際大 0 1 2 5 3 0 1 1 13

【佛 教 大】●古田、河野、久保-谷澤、國友
【関西国際大】○榊原、伊原-森脇、田中祐