バブル経済崩壊後の長く続いた不況、相次ぐリストラの影響で、産業界で人材不足が深刻化しており、大学は研究に加えて、企業に求められる人材を育成することが急務となっている。大阪市は人材育成の拠点として、大阪駅前第2ビル4階のスペースを提供することとなり、同施設は設置された。

 幅広い交流スペース。最大で120人収容可能な講義室。インターネットが利用可能な会議室。それら全て同コンソ加盟大関係者であれば誰でも利用できる。

 同コンソは、関大天六キャンパスなどで行っている、大阪の過去と現在の諸相を学ぶ単位互換科目「大阪学」、インターンシップの事前事後研修、市民も参加できる公開講座などの事業を拡大。同施設でも10月15日から行う予定。

 事務所以外に活動拠点を設置している大学コンソーシアムは全国でほとんどない。「活動の幅を広められる。大阪の中心に設置したので、学生が集まりやすいだろう」と八木孝昌・同コンソ事務局長は話している。