今企画のタイトルになっている「カンタービレ」とは、音楽用語で、歌うように楽器などを演奏することを意味する。来場者と学生音楽グループ、スタッフとの繋がりの輪が広がるよう思いを込めた。
 閉会の挨拶で、同委員会代表の佐々木麻梨奈さん(神戸松陰女院大・2年)は涙を流した。本来6月に開催が予定されていたこの企画は、麻疹(はしか)で延期せざるを得なくなった。その影響で参加予定だった音楽グループが出場を辞退するなど、数々の困難が同委員会を苦しめた。一方、学生による企画だからこそこだわったことがある。子供から年配の方まで楽しめるように、様々なジャンルの学生音楽グループによる演奏やライトに強弱をつけた演出など、タイトルに込めた思いに企画が沿うように工夫を凝らした。それら全てをやり遂げた、達成感から出た涙だった。
 「この企画を推進することで、多くの人と交流し、自身も成長した」と佐々木さん。今後、音楽祭だけでなく様々な学生企画を展開していくつもりだ。