新総長に鷲田副学長
今回の次期総長選出は宮原秀夫現総長の任期満了(平成19年8月25日)に伴うもの。
教授や各学部部事務局長などが投票する第1次意向投票が5月10日に行われ、各学部研究科長など上位8人が第1次候補者に選出された。
第2次意向投票では、鷲田清一理事・副学長が総投票数664票のうち376票を獲得。総長選考規程で定められるところの過半数に達したため、第16代大阪大学総長に選出された。任期は4年。
鷲田理事・副学長は記者会見で、「正直なところ身に余る大役と考えている」と挨拶。専門分野は哲学、倫理学で文系出身の総長は初となるが「大阪外大との統合で文系の幅が広がり、他の国立大学にはない教育ができる。名実ともに真の意味でユニバーシティーにしたい」と文理融合した大学教育の必要性を語った。さらに、これからは「1日に25時間目を作る気持ちで、大学運営に携わっていきたい」と意気込みをみせた。
◎鷲田清一理事・副学長
平成15年8月から平成16年3月末まで大学院文学研究科長、文学部長を務める。平成16年4月から理事、副学長、教育・情報室長に就任、現在に至る。主な著書に「時代のきしみ-<わたし>と国家のあいだ-」、「<想像>のレッスン」など。
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