東大生が主催となって「HCAP東京会議」を開催。HCAPはハーバード大生の主催で行われている、ハーバード大とアジアの大学の学生間国際交流プログラム。同プログラムは、将来幅広い分野にわたって活躍する人材を輩出する組織作りを目指す。当会議には東大生、ハーバード生のほかに帝京大、同志社の学生も参加している。
 当会議に参加しているおよそ30人の学生が3月28日、東京から京都に着いた。歴史のある京都で、日本文化に触れ合うためだ。京極淳さん(東大・1年)をリーダーとして、一行は坐禅や滝修行などを体験した。
 京都での企画を終え、京極さんは「HCAPでの経験を(後輩に)伝えていきたい。多くの学生が活動に参加してほしい」と話した。

●28日のおもなイベント
日本文化を体験するため、参加した学生らはグループに分かれ様々な活動を行った。
▽坐禅
京都市内にある南禅寺にて参加者全員で座禅を行った。坐禅中の静かな堂内で学生の肩に禅板が打ちつけられると、ビシと大きな音が生まれた。初めての座禅に矢野厚さん(東大・1年)は「心を無にした状態で思考を巡らせるというのは大変だった」と話した。
▽滝修行
 滝修行を体験するグループがむかったのは、京都市山科の山の中にある牛尾観音。学生らは白い浄衣に着替え、酒で身を清めた後、滝修行に臨んだ。
 参加したマーク・ジェンクさん(ハーバード大・3年)は「滝の下に立ったときは怖かったが、楽しかった」と感想を述べた。
▽これらのほか、茶道、華道を体験したグループもいた。