定員の2倍に当たる約100人が裁判の傍聴を求め、京都地裁に集まった。学生の姿も見られ、この事件に対する学生の関心の高さがうかがえた。公判は被告らの元チームメイトも見守る中、午前10時に開始した。  判決によると、池口亮、白井淳平、木戸晶裕の3被告は、昨年12月、木戸被告の旧自宅で「鍋パーティー」を開き、焼酎などを一気飲みする「焼酎ルーレット」で女子学生を酩酊させた。その上で白井、木戸両被告が女子学生の1人に猥褻行為をし、池口被告が暴行。池口被告は、さらにもう1人の女子大生も暴行した上、けがを負わせた。  氷室真裁判長は「自己の性的欲求を満たすための犯行だ」とし、2人の犯行を激しく非難。集団準強姦に加え、準強姦致傷に問われた池口被告については「(他の2人に比べて)その刑事責任は格段に重い」とし、同被告1人だけに実刑判決を言い渡した理由を示した。しかし「鍋パーティーを計画した時点では暴行の意図はなかった」と事件の計画性を否定。また「3人とも放学処分になり、就職先からも内定を取り消された」と被告らの受けた社会的制裁の大きさも指摘。最後には「3人とも若く、能力を持っている。ゼロから出発してほしい」と3人の更生を願った。  裁判を傍聴した京大工学部1年の男性は「3人は十分な社会的制裁を受けたと思う。更生に期待したい」と話した。  判決を受け、京大は「このような事件が2度と起こらないよう大学を挙げて取り組んでいる。あらためて被害者ご本人とそのご家族の方に心よりおわび申し上げます」とのコメントをHP上で公開した。