試合は雨の中、キックオフを迎えた。第1Q6分、神戸大は、立命に先制のFGを決められる。神戸大は果敢に敵地を攻めるが得点に結びつかない。第2Q8分には相手の追加点を許したが、終了間際にQB多和からWR福田へのパスが通りTD。7-10で前半を折り返す。
 試合がこう着し立命を追う展開が続く中、神戸大の応援席を沸かせたのはWR大園だ。「(前の試合の)関学戦ではTDが取れなかった。今日は絶対に取ってやるという意気込みだった」と話す1年生は第3Q1分、QB多和からの51ヤードのロングパスをキャッチ。関学戦で見せられなかったプレーを披露し、チームを盛り上げる。
 しかしその直後、立命RB松森の55ヤード独走TDを許し再逆転。怒涛の攻撃はその後も続き21点を奪われた。第4Q8分には相手のインターセプトを許し、ダメ押しとなる40ヤードTD。試合は21-52で神戸大が敗れた。
 関学戦に続き連敗を喫したことで、甲子園ボウルへの可能性は遠のいた。田中主将は「目標(達成)が厳しくなっているので絶対に次は負けられない」と唇をかんだ。敗因はどこにあるのか。「(ハーフタイムの)チームの雰囲気は悪くなかった。後半、点差が広がったのは力の差であることを痛感した。力の差とは練習量や(試合)意識の差」(田中主将)、「止めることができないのはチーム力がないということ。立命、関学に勝てるだけのチーム力がない。結果的には力負けだ」(安井ヘッドコーチ)との分析が目立った。
 神戸大は9月30日、EXPO FLASH FIELDで同志社戦を迎える。安井ヘッドコーチは「相手はオフェンス力がありQBもしっかりしている。QBは日本一だろう。しっかり試合するだけ」と先を見つめた。
●関西学生アメフット(9月17日・王子スタジアム)

  1Q 2Q 3Q 4Q
神戸大 0 7 7 7 21
立命 3 7 21 21 52