前年度優勝の九産大を下して準決勝進出を果たした関大は、大産大との対戦。大産大は前回大会で関大の4強入りを阻んだ因縁の相手でもあった。
 関大は、序盤から競り合いで敗れ、大産大にペースをつかまれる。内外とリズム良い攻撃に翻弄され、一気に20点差まで離されて劣勢に。メンバーチェンジで流れを引き寄せたい関大だが、各選手がシュートへの積極性を欠いて、14点差まで追い上げるので精一杯。第1Qは17-31で終える。続く第2Qは素早いパス回しからリズムをつかみ、追い上げムードに。F西井の3Pシュートなどで点差を詰め、第2Qを終えて40-45と5点差まで追いつく。
 勢いに乗って一気に逆転したい関大だったが、あと5点が遠い。第4Q途中まで決め手を欠き逆転まではいたらない。しかし、関大は積極的なディフェンスで大産大のミスを誘い、流れを引き寄せる。ここで長く追いつけなかった関大はSG足立、SG高橋のホットラインなどで逆転し、大産大に引導を渡した。関大は88-79で大産大を下し、決勝進出を果たした。
 試合後、関大の早川コーチは「ランニングを続けてきた成果が出た」と笑顔を見せる一方で、「まだまだこれから。これからどう一皮むけていくかだ」と渋い表情も見せていた。