優勝争いに絡んだのは上位4校。だがその中心となったのは今季も近大だった。エース・大隣が2完封を挙げるなど圧巻の存在だったが、原動力は彼一人ではなかった。彼が本調子でなければ、巽、今泉などの二番手投手陣や小瀬、中東を軸とした打線がカバー。投打が噛み合い、全員野球で神宮への切符を掴んだ。

　王座奪還を狙った立命は金刃・大隣のエース対決となった近大戦で勝ち点を奪取。しかし、関学戦での連敗が響き、勝率で近大を上回れなかった。

　来季も近大を軸にした展開が予想される。だが、3連覇中の近大はいずれも完全制覇を成し遂げていない。それは他のチームにも優勝の可能性が十分にあることを意味する。混戦の関西学生野球。近大は完全制覇、他チームは近大の連覇阻止のために取りこぼしは許されない。