神戸大は第1Q開始3分、RB竹内が51ヤードを走り抜け先制TD。ディフェンス陣も踏ん張り、再三相手のラン攻撃を封じる。第2Q開始直後には、敵陣15ヤードからのQB大原のパスを新人WR大園がダイビングキャッチ。会場を沸かせた。
 しかし第2Qからディフェンスが少しずつ崩れ始め、立て続けにランでファーストダウンを更新される。
 第2Q後半、反撃を狙ったパスもインターセプトされ、直後のシリーズでTDを許す。前半終了間際、50ヤードのロングパスをWR大園がキャッチし28-7で前半を終える。
 後半神戸大は、ラン攻撃で順調にファーストダウンを更新するも、なかなかTDには及ばず。インターセプトからTDを奪われたり、パスをファンブルし攻撃権を奪われたりする場面も。試合は神戸大が38-13で勝利するも、課題の残る内容となった。
 神戸大は、総獲得ヤード457ヤードのうち、ラン攻撃が325ヤードとRB竹内・宮路の活躍が目立った。パス攻撃のターゲットとなったのは、やはりルーキーWR大園だった。パス攻撃132ヤードのうち92ヤードが大園へのパスと、田中主将が「すでにWRの中心」と話すとおりの活躍。試合内容について田中主将は「技術にしても姿勢にしても、課題が日々の練習でつぶせてないから、この結果となった」と不満な様子。
 安井ヘッドコーチは「タックルやブロックなど、試合の基本となるプレーがまだまだ未熟」と指摘。個人の技術面にも課題がある、と冷静に分析する。一方で、1年ながら55ヤードの独走TDを決めた大園については「この時期にあれだけ活躍する選手は、うちの歴史でも初めてのことだと思う。上の学年にもいい刺激になる」と高評価だ。
 6月10日には、今季一部リーグへ昇格した大産大との試合が控える。「1部チームには負けれない。全員で勝ちたい」(田中主将)、「チームがやらなくてはいけないことが全然できてない。一部が相手なので、とにかく基本的な部分を上げていきたい」(安井ヘッドコーチ)とした。
 

●関西学生アメフットリーグ(5月20日・王子スタジアム)
 

  1Q 2Q 3Q 4Q
神戸大 7 21 0 10 38
大体大 0 7 6 0 13