法要は11時30分から総御堂で営まれ、中央には奥村さんの遺影が置かれた。遺族のほか、土川眞夫学長ら京女大関係者など約10人が出席した。
 読経の後、同寺の武田昭英総務が法話をして故人を偲び、「容子さんが喜んでくれる一生を送ってください」と話した。
 父・恒夫さんら奥村さんの遺族は、尼崎市の事故現場で献花した後、同寺に駆けつけたという。父・恒夫さんは、「この一年、何度も時間が止まった」。また「浄土よりも今仏壇から出てきてほしい」と述べながらも、「もう手の届くところにはいない。せめて思い出を大切にしようと思っている」と心境を語った。