2日目には、「命と向き合う取材のあり方」と題して阪神・淡路大震災で神戸大の子供を亡くし、現在はNPО阪神淡路大震災「1.17希望の灯り」(略称HANDS)で活動している白木利周さんと下村誠治さんをアドバイザーとして招き、部員それぞれが命と向き合う取材について学んだ。白木さんは、阪神・淡路大震災で神戸大に通っていた長男・健介さん(当時21歳)を亡くし、下村さんは明石歩道橋事故で二男・智仁ちゃん(当時2歳)を亡くしている。
 ディスカッション中には、部員から「遺族に取材するための詳しい心構えは」などという質問が出され、あまり聞けない疑問や迷いなどに答えた。
 3日日目には、2005年度下半期UNN賞発表では神女学院大K.C.Pressの『寮運営変更のスクープ』が定例の讃美夕拝の際、寮監2人の退任と、寮運営方針の変更を発表。閉寮期間の廃止などの意向があることを告げられ、ただちにホームページにアップし、2月6日に新寮母が1人決定が通知されたことを鮮やかにスクープしたことが評価され、報道スクープ部門大賞を受賞した。

 なお、受賞したUNN賞は以下の通り。

★報道スクープ部門★
【大 賞】
▽神女院大K.C.Press
『寮運営変更のスクープ』(松本記者)

【優秀賞】
▽京女大藤花通信
『日本初の福祉系大学院設置のスクープ』(高橋記者)

★報道速報部門★
【大 賞】
▽報道局運動部・報道局写真部・報道局制作部・NEWS立命通信社
甲子園ボウルでの携帯、web速報のヒット件数が4万5000に

【大 賞】
▽神戸大学ニュースネット委員会
「六甲祭2005速報」「HP上の『震災の日』ドキュメント」

【優秀賞】
関西大学タイムス編集部
アイスホッケー部、21年ぶり優勝の速報体制

★報道企画部門★
【大 賞】
▽京都女子大学 藤花通信
「セルフディフェンスの連載、防犯アンケ実施」
高橋知世(京女2)・木村美春(京女3)

【大 賞】
▽京都大学EXPRESS
体育館アスベスト問題(坪内記者)

【大 賞】
▽神戸大学ニュースネット委員会
「ナニャンゲちゃんの心臓手術を支援しよう」のキャンペーン報道(杉浦記者)

【優秀賞】
▽京都大学EXPRESS
石垣報道(坪内記者、坂田記者、山本記者)

【優秀賞】
▽京都大学EXPRESS
連載「ひと」を含む、一連の囲み記事。かっこよく言えば「ネタ組みの『緩急』」(坪内記者、小林記者)

【優秀賞】
▽NEWS立命
「衣笠球場物語」の連載(全7回)(前田部員)

★報道コラム部門★
【大 賞】
▽京都大学EXPRESS
2006年1月号「袋小路」(坪内記者)

★ビジュアル部門★
【大 賞】
▽報道局制作部
UNN自社広告「―伝えたいことがある。」のデザイン(入江部員)

【大 賞】
▽関学新月Tribune
連載「人新月歩」 ロゴデザイン(山崎部員)

★広告営業部門・運営部門★
【大 賞】
▽神戸大学ニュースネット委員会
「大学公式ホームページに記事配信」

【優秀賞】
▽報道局制作部、運営局
15周年で編集室の改修

《訂正》「白木さんは、阪神・淡路大震災で神戸大に通っていた息子を亡くし」とお伝えしましたが、「長男・健介さん(当時21歳)を亡くし」の誤りでした。また、「下村さんは明石歩道橋事故で1歳の息子を亡くしている」とお伝えしましたが、「二男・智仁ちゃん(当時2歳)を」の誤りでした。おわびして訂正します。(編集部 2006年3月6日午後0時40分)