【11・12月号掲載】コラム 心月記

▼私は応援団総部指導部に所属している。体育会の試合応援や支部総会での演舞など忙しい。練習や応援中にしんどいと思うことは何度もあるが、いつも応援ありがとうと言ってもらえるだけで疲れも吹き飛ぶ。一方通行ではなく、元気を与え、また与えられているのだ▼なぜ応援団に入ったのかと聞かれることがある。私は応援団総部がスクールモットーの「Mastery for Service」を体現していることに感銘を受け、入部したのだ。応援は必ずしも報われるわけではない。それでも少しでも多くの人を支えられるように日々鍛錬する▼私は指導部員としての姿勢を普段の生活を充実させるヒントにもしている。先輩の言葉が一つの例だ。「自分たちにとっては普段の応援活動かもしれないが、試合に臨む選手、観戦者にはそのとき1度きりの試合である。気を引き締めろ」。応援団はどんなに苦しい状況でも全力の応援で鼓舞する。演舞が1日2回あっても、観客は全く異なる。披露する自分たちも新鮮な気持ちで最高の演舞をするのがプロである▼秋学期も半分が過ぎようとしている。文化祭も終わり、普段の授業日に戻って気が緩んでいる方も多いのではないだろうか。何となく時間の流れに身を任せて過ごすのではもったいない。ただマンネリ化するのではなく、一日一日をかみ締めて主体的に行動すれば日常が活気づくのではないか。今日という日は二度とないのだから。