理工学部 新体制スタート

関西学院大理工学部は4月から新たに3つの学科を開設、9学科の体制になる。開設する学科は先進エネルギーナノ工学科(以下、先進エネ)と環境・応用化学科、生命医化学科だ。

今回新設される3学科のうち、先進エネではエネルギーを「創る、蓄える、運ぶ、有効に使う」という一連のサイクルを、ナノテクノロジーをベースに研究する。2011年の福島第一原発事故以降、エネルギー政策の転換が迫られている。同学科ではコストがかからない方法で効率よく電気をつくることができないか、 ナノテクノロジーを使って解決策を学ぶことができるという。さらに、世界最大級の大型放射光施設「SPring 8」を使うことで、より高度な研究を行うことができる。

環境・応用化学科では、環境に配慮しながら化学を応用し、より豊かな社会を実現するための研究を行う。従来の応用科学の分野に加えて、光触媒や人工光合成など、新しい未来のテクノロジーに関することを学ぶ。他にも地球環境の調査などもカリキュラムに含まれている。

生命医化学科では主にヒトやマウスなど高等動物を研究対象とし、医学応用につながる基礎研究を行う。魅力の一つは、近年注目されているiPS細胞など最先端技術の研究ができることだ。また、兵庫医大や理化学研究所など外部機関と協力することでより高度な研究を進めることが可能となった。

3学科は、新しく建設された神戸三田キャンパスのVII号館に置かれ、最新の機器も設置される。三田キャンパスでは、2013年に完成した「アカデミックコモンズ」に次ぐ、新しい建物となる。

新たに3学科が追加されることで、関学における理系学部の学生数は全体の10%を超える規模になる。「理系の人数が1割を超えることで、総合大学として十分な規模に発展した」と担当者は話す。また、今後については、「これからが正念場。新たに3学科ができ、理工学部の研究対象は幅広い分野に広がり、面白くなっていく。新しい校舎も建ち、理工学部はかなり設備が整った。思っている以上の成果があげられたら嬉しい」と期待をする。一方で、安定した入学者数を確保することが今後の課題だ。

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