伝統校、早大に完敗
ラグビー全国大学選手権準々決勝

 序盤は伝統校、早大相手に引けを取らなかった。先制こそ許したものの、HO緑川のトライですぐさま追いついた。だが相手は全国でも強豪ひしめく関東対抗リーグを制してきた王者。その攻撃力を前に圧倒され、トライを量産される。後半には6トライを奪われ、完全に点差が開いた。

 しかし、大崎監督が「少しは関学のプライド、意地を見せられたかな」と話すように、後半3分の攻撃は圧巻だった。敵陣ゴール前で組まれたモール。関学が誇る強靭なFW陣たちは、それをどんどんと押し込み、ラックから抜け出したNO8小原が執念のトライ。スタンドには、関学への賞賛の声が湧いた。 今季の関学は苦しみぬいた。春は関東、関西のチーム共に練習試合で敗れ、夏の合宿では早大など、関東のチームに大敗することも。「(夏の合宿が)一番辛かった。気持ちが落ちてしまうこともあった」と緑川。それでも主将として、声をかけ、チームを鼓舞し続けた。それ以降、「下級生たちがこのチームで勝とうと本当に思ってくれて、厳しい練習にも耐えてくれた」。

 迎えた秋は関西三連覇というプレッシャーと戦いながらも、天理大との優勝決定戦に持ち込んだ。結果として、三連覇は成し遂げられなかったが、そこには春と比べて大きく成長した関学の姿があった。

 ここ近年、関西勢がなかなか越えられないベスト4の壁。準決勝以降が行われる国立競技場(東京都)でプレーすることは、関学にとってまだ目標のままだ。

 来季の関学は自慢のFW陣メンバーがほとんど残るなど、チーム作りに明るい。「負けるなよ」。緑川は後輩たちにそう声をかけた。目標を現実のものとするためにも、この敗戦の悔しさを来季にリベンジしたい。