【1月号掲載】【特集】運動習慣いかに

 藤花通信では、京都女子大生の運動習慣に対する意識を問い、大学生活の中でできる運動について取材した。アンケートでは「体力の衰えを感じる」、「運動の機会を増やしたい」という学生が多くいることが分かった。一方で「なるべく歩くようにしている」など、運動に関して日頃から心掛けている学生もいる。クラブ活動や授業など、大学でできる運動について着目した。

◆不足する運動の機会 9割が「増やしたい」

 藤花通信では昨年12月1日から今年1月1日にかけて、京女大に通う学部生を対象に「運動に対する意識」についてアンケートを行い、131人の回答を得た。

 日常生活での運動習慣について「常に気にしている」「たまに気にする」と答えた学生は75・6%の99人。7割以上の学生が自分の運動習慣について関心があることが分かった。一方、「あまり気にしない」「全く気にしない」と答えた学生は24・5%の32人。

 高校時代と比べ運動する機会が減った学生は64・9%、変わらない学生は19・8%、増えた学生は15・3%。運動の機会が減った学生が多くを占めた。

 現在、運動の機会が「不足している」と感じている学生は104人、「丁度良い」は26人、「多すぎる」は1人という結果になった。「不足している」と答えた学生のうち、運動の機会を増やしたいと考える学生は93・2%と現実と理想のギャップがうかがえる。

 運動の機会を増やしたい理由(自由記述)を聞いたところ、「運動不足を解消したいから」や「痩せたいから」と述べる学生が多く、体力の低下や体重の増加に触れた回答が目立った。中には「リフレッシュできるから」という意見もあり、運動が心の健康に与える影響に注目する学生もいるようだ。

 一方、「運動の機会を増やしたくない」と答えた理由には「面倒だから」や「運動が苦手だから」、「時間を作るのが難しい」という声が上がった。

 「運動について心掛けていること」(自由記述)を聞いたところ、「時間があれば公共交通機関を使わず歩く」学生や、「なるべく階段を使うようにしている」学生が多く見られた。その他「筋力トレーニング」「有酸素運動」「早歩き」「通学で坂道は急な方を選ぶ」などの意見があった。

 生活様式によって運動の種類や形態はさまざまだ。

◆多種多様なクラブ活動 運動量に合わせて選ぶ

・ダンス・凛

  「カジュアルダンスサークル凛」はヒップホップやジャズ、ソウルダンスを踊る同好会だ。活動は週2回。部員は21人で、主に学生LIVE!彩や藤花祭での発表に向け練習を重ねる。

 部員のほとんどがダンス初心者にもかかわらず、振り付けや構成、音楽、衣装まで全て自分たちで作る。

 「人数が多いため、振り付けをそろえることが最大の難関。部員全員で乗り越え、ステージをやり切ったときは達成感とやりがいを感じる」と副部長の藤本夏帆さん(大現・2年)は話す。

 部長の橋本さん(大法・2年)は「運動する機会が継続的にあり、基礎体力とリズム感、協調性が身に付いた」と振り返った。

・合氣道部

 合氣道部の部員は24人。部員は週に2回以上、1日あたり1時間程度活動する。基本的に試合はせず、2人1組の稽古や受け身によって心身を鍛える。また合宿では筋力トレーニングにも取り組む。日々の練習の成果は年に何度か行われる演武会で披露する。

 部長の玉川千尋さん(大史・3年)は「合氣道は練習前の柔軟運動を大切にしている」と話す。

 合氣道部の活動は体が鈍らない程度に体力を維持したい人や、他の部活やアルバイトと両立したい人に適しているという。また、大学から始めた初心者でも昇段試験に合格すれば、黒帯を取れることも魅力だ。

・ラクロス部

 ラクロス部はマネジャー4人とトレーナー2人を含む総勢49人が所属。練習は週に5日行い、年に2回の合宿や他大学との合同練習もある。主将の村上真生さん(大食・2年)は「学業やバイトと両立するのは大変だが、充実した大学生活を送れている。今年度は大会成績を上げられなかったが、来年度こそ部員一人一人が納得できるような成績を収めたい」と話した。

◆大学でつける運動習慣

 通学時に女坂を上るだけでも運動の効果はある。家政学部食物栄養学科の寄本明教授によると、京阪七条駅やJR京都駅から歩き、女坂を上って通学すると約200キロカロリー消費できるという。「足の筋肉を維持すると、年を取っても基礎代謝を保つことができ、体型維持や肥満予防の効果が得られる」と寄本教授は話す。

 大学の選択科目「スポーツ実践」では、学生が各自でエアロビクスやアーチェリー、卓球、バトミントンなどの種目からスポーツを選択できる。寄本教授は「次世代の子どもの運動習慣には母親の影響が大きいので、女性こそ運動に対する理解が必要。運動の苦手な人ほどスポーツ実践を履修して運動の楽しさを知り、生涯の運動習慣を作ってほしい」と話した。

 日頃の生活や授業時間など、意識すれば運動習慣をつけることはできる。

◆編集後記

 アンケート調査では、9割の京女生が運動する機会を増やしたいと考えていることが分かった。高校時代に比べて運動の機会が減ったと自覚している人が多く、機会は無いが運動をしたい人の割合が高い。

 京女内でのクラブ活動は、ラクロス部のように週5回活動する部活動や、ダンスサークル「凛」や合氣道部のように週2回程度活動するクラブなど活動頻度はさまざま。運動をする機会を作りたい人はクラブに入ってみるのも一つの方法だ。

 寒い季節は外に出るのがおっくうになる。いきなり運動を習慣づけるのは難しいかもしれないが、女坂を歩いて上ったり、ひと駅歩いてみたりして、各自の生活に合わせてできることから運動を始めてみては。

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