関西学生野球新人戦関学−京大が6月23日、豊中ローズ球場で行われた。春リーグでは最下位に沈んだ京大はリーグ4位の関学を相手に善戦したが、得点機に一本が出ず無得点に抑えられ、0−4の4点差で敗れた。【6月24日 UNN】
◎京大、敗戦も収穫あり
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【写真】ホームへ突入するも封殺される山敷
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敗れはしたものの、秋に向け光明が見出せる内容だった。リーグ戦では序盤で大量失点を喫し、試合を作れないことが多かった投手陣だが、この試合では先発平井が関学打線を相手に6回を3失点。先発としての役割を果たすと、あとを受けた内藤、山敷も粘り強い投球で、関学の追加点を1点に抑えた。「あれだけランナーを出した割にはよく粘った」と長尾監督が振り返るように、3投手合わせて被安打は10、与四死球は7。毎回のようにランナーを背負いながらも、要所を締める投球が光った。
一方の打撃。好機に犠打や走塁のミスが見られ、7回に迎えた一死2、3塁という絶好の機会も無得点。得点力不足を印象付ける結果となった。しかし、打撃面に関しても明るい材料はある。春リーグで4番を務めた澤井はリーグ通算打率0.333という好成績を残した。京大にとってはまさに「うれしい誤算」だ。さらに、昨年京大の打の柱として活躍した屋城が、肩の故障から復帰。打のカードは着々と揃いつつある。
1勝10敗に終わった春を振り返り「バントと守備が出来ないと勝てない」と長尾監督。「(バントや守備を)限りなく100パーセント成功できることを目指す」と話す。練習の成果か、この試合での失策はゼロ。これからさらに練習を重ね、攻守にわたり堅実なチームとなることを目指す。目標は春と同じく「4位以上」。本番となる秋リーグへ向け、京大は静かに牙をとぐ。
◎関学のルーキー萩原、大学球界の主砲へ
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【写真】リーグ戦で活躍し、選抜チームにも選ばれた萩原(いずれも6月23日・豊中ローズ球場、撮影=江田慎平)
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ゆっくりとバッターボックスまで歩いていくと、丹念に土を何度も慣らす。打席に立ち、バットを構えるその姿には、ルーキーとは思えない貫禄が漂う。第4節の対立命戦から4番に座り続けている萩原。「風格があるね、やっぱり」(清水監督)。背番号31番の存在感は、日に日に増している。
どんな試合でも向上心は欠かさない。前日まで高いレベルの投手との対戦を繰り返し、速い球に体が慣れていた。この日の対戦相手は比較的球速の遅い京大投手陣。「遅めの球に体勢を崩さずに、自分のスイングをすることを心掛けました」。課題を作り、それを意識して試合に臨む。 4打数無安打1四球と結果は出なかったものの、常に上を目指す姿勢が、今の萩原を支えている。
今季のリーグ戦では0.375、1本塁打、5打点の好成績に加えベストナインも獲得。「黄金ルーキー」の名に恥じない成績を残した。それでも彼に慢心は一切ない。「(今季成績には)満足というか、全然です」。対京大戦を除いては、すべての試合で1安打以下。納得がいかなかった。「立命、近大からもいいヒットを打ちたい」。まだまだ目指すレベルには到達していない。
リーグ戦での活躍が認められ、日米大学野球選手権の日本代表メンバーにも1年生ながら選出された。斎藤祐樹、大石達也、中田亮二。大学球界を代表する選手とのプレーに、期待が膨らんでいく。「代表として恥じないプレーができるように、気持ち、体をコントロールして入っていきたい」。名実ともに関西学生リーグの「顔」となった萩原。関学の主砲から大学球界の主砲へ。謙虚な姿勢を忘れずに、全国に名を轟(とどろ)かせてみせる。