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第70回関西学生対抗駅伝競争大会兼西日本大学招待(びわ湖大学駅伝)が11月15日、滋賀県西浅井町役場前から大津市膳所城跡公園までの8区間、83.4キロで行われる。UNN加盟大からは昨年王者の立命を筆頭に7大学が出場する。優勝、そして熾烈なシード権争いを勝ち抜く大学はどこか。レースの展望と選手らの様子を追った。【11月13日 UNN】
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【写真】昨年のびわ湖で立命を逆転優勝へ導いた寺本。今年も活躍が期待される。(写真は昨年の大会で)(11月24日・膳所城跡公園で、撮影=濱田直毅)
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◎湖国路連覇へ向けて 王者立命の課題 昨年度のびわ湖大学駅伝を制した立命。今シーズンは10月の出雲大学駅伝でチーム初の7位入賞を果たし好調さを見せつけたが、今月2日の全日本大学駅伝では14位と思うような結果を残せなかった。「全日本で失敗して、このままじゃ駄目だとチームみんなが感じている。びわこで勝つことでチームも変わっていける」と話す駅伝主将の川上(4年)。チームの更なる成長を懸けて連覇に挑む。 注目は昨年8区を任され、1年生ながら区間新記録の走りでアンカー勝負を制し、チームを優勝へ導いた寺本だ。杉本コーチも「寺本は成長が著しく、救 世主的存在」と期待を寄せる。出雲では1区で快走を見せチームを勢いづけた寺本だが、体調不良をおして出場した全日本では1区で16位と大きく出遅れた。「僕の出来が、レースを左右してしまった」と話す寺本。今回も寺本の出来が優勝への鍵となりそうだ。 そして立命が最も警戒するのが第一工大(鹿児島)だ。出雲では関東勢を抑え3位に入った実力校。オープン参加のため関西学生対校駅伝の順位には含まれないが、「びわ湖大学駅伝」連覇へは最大の壁となって立ちはだかる。第一工大は後半に力のある外国人選手が控えているだけに、立命はレース序盤にどれだけリードを広げられるかが課題となる。「一人一人がほかのチームを1秒でも突き放す強い気持ちを持って走れば勝てる」と寺本。勝利への熱い思いが立命を連覇へと導く。
◎目標は伊勢路への切符 虎視眈々と迫る関学 昨年の湖国路では関西6位に入り、安定感を見せた関学。しかし現行コースでは順位、時間ともに最低の記録となった。今年は5000メートル14分台の実力を持った1年生が多く加入し、6人が駅伝メンバー入り。質、量ともに厚みを増した関学長距離陣の視線は、来年の全日本大学駅伝出場を決める3位以内の入賞だ。 3年連続の出場となる主将の上山(4年)は「立命、京産大に勝ちたい」と意気込む。絶対的なエースはいないものの、チーム力は確実に向上している。5000メートルでチームトップとなる14分38秒の記録を持つ安達を筆頭に、14分台の記録を持つ1年生が4人。経験豊富な上級生が軸となり、全員でつなぐレースが出来れば17年振りの伊勢路も射程圏内だ。 大学の強化指定を受けて3年目。昨年9月には全天候型練習場も完成し、上位を狙う環境は整った。関学・安田駅伝監督は「前半でしっかりついていって、(前 の選手に)しがみついてもらう」。立命、京産大の2強に加え、外国人留学生を擁する奈産大や第一工大にどこまでついていけるかがレースの鍵となる。
◎新体制で狙う関西3位 自己ベスト更新続く関大 今年からコーチが変わり、新体制となった関大が関西3位を狙う。 主力は山田や永井などの2年生。「しっかりした軸と言われるように」と5000メートルでチーム最速の記録(14分37秒)を持つ山田は話す。 アップの練習から形式を変え、関大に新しい風を吹き込んだのは大阪府立大塚高校の陸上部を指導していた武田コーチ。今年から関大の職員となり、選手を全 面的にサポートしている。以前よりも「学生と先生の(心の)距離が近くなった」と阪上主将(3年)。選手の調子に合わせた指導で選手らからの信頼は厚い。 昨年まで1回だけだった夏の合宿は、コーチが卒業生などに資金を援助してもらうことで、3回に増やした。3回の合宿では全てクロスカントリーを行い、走力 を上げるのに最適な芝で走力をつけた。秋の試合では自己ベストを更新する選手が相次いだ。 また武田コーチは選手たちにチーム内で競争心を持たせるため、大会直前までスタメンを発表しない。11月上旬に5000メートルの記録を11秒更新した2年の斎藤は、初めてのメンバー入りに期待する。昨年は補欠にさえ入っていなかった。秋になってタイムが伸びたのは「武田コーチのおかげ」と斉藤は話す。 エース山田は大塚高校出身で、武田コーチは恩師にあたる。再び、大学で指導を受けることになり、結果を出して「(武田コーチに)恩返しをしたい」と山田。 昨年のびわこ駅伝では1年生で1区を走る重役を任されたものの、思うような結果を残せなかった。「良い走りをして後に繋ぎたい」。専門の中距離を生かせる走りで関西3位を目標に、関大のトップバッターを目指す。 選手、コーチ共に「新体制」となった関大がびわ湖で躍進を狙う。
◎史上最強の京大 目標は6位、エースに期待 国立大の京大。私立の強豪校のように、有力選手を推薦入試などで集められないため、例年苦戦が続いていた。しかし、今年の京大は過去のタイムと比べても最速。「京大史上最強」と前田達朗(4年)主将は話す。 エースとして注目されているのは小山俊之(2年)。スピードもさることながら、ラストスパートの切れが持ち味。高校時代にはインターハイ出場経験もあり、大舞台でもしっかりと合わせられる安定感を持つ。ハイレベルな戦いにも対応できる小山俊の走りで、京大を上位に押し上げる流れを作りたい。 練習は週2回の全体練習を重視しているものの、メンバーの意識が高いため、常に自発的な練習が行われている。京大グラウンドから比叡山まで登るなど、独特の練習もしている。脚力はもちろん、精神的にも鍛え抜いた京大陸上部。私立の強豪校を追い抜くための準備に余念は無い。 前田主将は「やることは全てやった。後は全力を尽くして最高の結果を出すのみ」と意気込む。目標は6位。昨年の関西11位(総合14位)からは高い目標のように見えるが、今の京大なら手の届かない順位ではない。
◎2年連続シード獲得へ 神戸大陸上部の挑戦 「シード権を獲得すること」と目標を口にしたのは駅伝主将の種本純(3年)。今大会からシード権が与えられるのは関西の上位10チームのみ。昨年と同じ順 位ではシード権は獲得出来ない。「練習は去年より出来ている。でもそんなに伸びていない」と不安も見せる種本。駅伝シーズンに入っても、調子を上げてきたメンバーが少ないことが不安要素の一つだ。3000メートル障害で全日本インカレにも出場したエース天野(5年)も自ら「ベストではない」と話す。さらに3年連続で出場していた村岡(M2)が不調のために欠場する見通し。メンバー交代が許されない状況で湖国路に乗り込むことになった。 明るい材料もある。1500メートル3分55秒のスピードを持つ山西(2年)をはじめ、三輪、岡といった昨年の湖国路を走った2年生が今季安定している。さらに芝野、石飛といった1年生コンビもメンバー入りした。5000メートル15分26秒の記録を持つ石飛の専門は競歩だが、駅伝シーズンには長距離陣の一翼を担う。今回、村岡の不調により出場メンバーとして起用される予定だ。 昨年に比べ3チーム減少し、より狭き門となったシード権争い。5000メートル14分台の選手を4人揃える京大や予選会をトップで通過した阪大といった国立大勢に加え、予選を勝ち上がって来たチームも実力は拮抗している。最長区間の7区を任される山西は「チームにプラスとなる走りをしたい」。チームが一丸となれ ば2年連続のシード権、そして過去最高順位(9位)の更新も夢ではない。
◎若手の台頭、狙うはシード 予選会トップ通過の阪大 10月8日に行われた予選会で1位通過を果たした阪大は今年こそシード権獲得を狙う。 2年連続14位。あと一歩でシード権を逃した阪大。今年からシード権を手にすることができるのは10位までとなり、昨年より厳しい状況になった。それでもチ ームの大黒柱、4年の松葉は「できる限りのことは尽くしたい」と自身3度目のびわ湖に全てをかける。 ライトが設置されていないグラウンド。夜は暗闇の中で選手達は練習に励む。他大学と比べ、決して良いとは言えない環境だ。しかし、「私立の人に負けたくない」(松葉)と国立大として反骨心を燃やす。今年から5000メートルから1万メートルに距離が伸びた予選会に向けて、夏の練習では1万6000メートルを走る 練習を積んだ。辛い夏の練習を終え、予選会で力を発揮した。 今年の阪大は昨年に比べ、8人中2年生が3人と若い戦力がチームを支える。中でも青木は2年生ながら松葉と共にチームの軸となる。「2人のエースがしっかりしてる」と木下主将。松葉と青木が牽引する阪大は、昨年の屈辱を晴らすため、びわ湖で初のシード権を獲得を目指す。
◎3度目の正直へ 初のシード獲得に挑む同志社 今年も予選会を勝ち抜き、3年連続3回目の出場を決めた同志社。前身の同志社高商(現同志社商学部)時代には優勝の経験もある古豪だが、関西学生対抗駅伝の舞台がびわ湖に移ってからは一度もシード権を獲得出来ずにいる。昨年は関西17位(総合22位)に沈み、今年の予選会もトップの阪大から2分以上差をつけら れての3位と苦戦の末に通過した。 そんな苦しい状況を支えるのが、今年加入した1年生だ。予選会の1万メートル走でチームトップの31分33秒をマークした谷崎、5000メートル14分台の記録を持 つ川端の存在が予選通過の原動力となった。2年連続で湖国路を経験した駅伝主将の堀口や江頭といった3年生が軸となり、一人ひとりが実力を発揮すればシード 獲得圏内で勝負できる可能性は十分にある。 びわ湖大学駅伝の号砲は11月15日、午前8時。レースの速報は神戸大学ニュースネット携帯版HP(http://blog.goo.ne.jp/newsnet/)にて。
【大喜多理沙・森井亜由美・原尚吾・伊崎春樹】
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