変わらない杯 
神戸大生遺族の競さんら、「現吉」で再会

 阪神・淡路大震災で犠牲となった競基弘さん(当時=神戸大自然科学研究科博士前期課程1年)の家族や友人らが、1月16日に居酒屋「現吉」で再会した。集まった人らは、お互いの近況や、基弘さんとの思い出を話した。【1月16日 神戸大NEWS NET=UNN】



【写真】「現吉」に集まったメンバー(1月16日・居酒屋「現吉」で、撮影=浅井淳平)
 「現吉」は、基弘さんが生前、アルバイトをしていた店。毎年1月17日の前夜、基弘さんの家族や友人らが集まり、杯を交わす。震災から15年がたっても、変わることのない風景。基弘さんの妹、朗子さんは「変化はない。(震災から)10年、15年、20年もずっとこんな感じだと思う」と笑う。

 誰にでも優しかった基弘さん。特に妹である朗子さんのことは、「彼女以上」に溺愛(できあい)していたという。朗子さんが誤って腐ったしょうゆで作った肉じゃがを、そうと知りながらも食べたこともあった。朗子さんの誕生日には、4万円以上の指輪を贈ったという。「本当に優しい人でした」。

   温かい基弘さんの人柄が、「現吉」に集まるメンバーをつなぎ続ける。「みんな何かの思いをもってここに来てる。この先もずっと集まれたらいい」。
【浅井淳平】

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