つながる震災の「わ」
神戸大の学生らでつくる 灘チャレンジ2008

 神戸大学学生震災救援隊の学生が中心となってつくる市民祭「灘チャレンジ2008」が6月1日、都賀川公園で行われた。今年で14回を迎える同祭のテーマは「つながりを豊かに」。ステージではテーマに合わせた企画が行われ、祭りを盛り上げた。【6月1日 UNN】

【写真】足湯隊の活動を市民に説明する実行委員(左)(6月1日・都賀川公園、撮影=西田健悟)

 休日で晴天の公園には多くの市民が訪れ、フリーマーケットや縁日、ステージで行われた企画を楽しんだ。

 平成7年1月17日午前5時46分に発生した阪神大震災から13年が過ぎた。震災の傷跡を残す建物は見られなくなったが、今もなお市民の心に記憶は深く残っている。しかし、神戸市内でも震災を知らない子どもの数が多くなった。震災を忘れないよう、次の世代へとつなげていく思いで同祭は行われている。今年は「つながりを豊かに」を特に掲げた。震災の記憶のつながり、新たな人との出会い、地域とのつながりの「わ(輪・和)」を強調した。

 実行委員会の委員長を務める安原希さん(神戸大・2年)は当時兵庫県赤穂市で暮らし、震災を直接経験しなかった。「遠かった出来事」(安原さん)が救援隊での活動を通じて市民の震災への思いを汲み取り、「つながり」の大切さを知り、身近なものとなった。「この思いを来場者にも伝えたい」。安原さんは願う。

 会場にはチャリティーブースが設置され、能登半島地震が起きた能登半島の穴水・輪島地区を中心に活動する中越・KOBE足湯隊の活動寄付金、サイクロン被害を受けたミャンマー、四川大地震で被害を受けた中国への寄付金を募った。
 同ブースでは輪島塗の箸など能登半島の特産品も販売された。「能登半島のことを知ってもらうことで、能登半島地震のことも知ってもらいたい」と救援隊の頼政良太さん(神戸大・2年)。ブース横には震災当時の様子、足湯隊の活動実績などが書かれた掲示板が設置され、実行委員らは掲示板を見る来場者に説明していた。「教えるより、教えられることもあります」と頼政さんは笑う。

 今年で14回を迎える灘チャレンジ。震災で大きな被害を受けた「灘だからこそできることがある」(安原さん)。この祭りを存続させるため、安原さんは「街の人たちと発信していきたい」と話す。
【西田健悟】
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