映像学部 映画イベント企画

  映像学部は8月5日から6日にかけでオールナイト上映会「夜は短し集えよ京都」を開催。作家・森見登美彦さんの小説を映像化した2作品を上映した。

  立命館大映像学部は正課授業「プロデュース実習Ⅰ」の一環として、京都みなみ会館(南区)と協力し、オールナイト上映会を行った。スタッフは2年生を中心とした学生13人と教授1人。企画の立案から作品の選定、チラシの作成、広報活動、当日の運営までを全て学生が行った。今年で13回目の開催となる今回は「夜は短し集えよ京都」と題して、今春に公開され話題となった「夜は短し歩けよ乙女」とTVアニメ作品「有頂天家族」を上映。両作品とも京都大出身の作家、森見登美彦さん原作で京都が舞台となっている。

  オールナイト上映会の狙いは、学生たちが一から上映会を作りあげることを通じてイベント企画の手法を学び、人とのやりとりの難しさを経験することだ。上映会のチラシの設置では、市内だけでなく大阪・滋賀の書店や映画館、今回上映する作品にゆかりのある神社などの観光地に依頼し、映画会社やアニメ会社と交渉を行ったりした。チラシの設置を断られることや、「有頂天家族」の上映許可をもらう際に複雑な権利関係の問題にぶつかるなど苦難に直面することもあったという。

  教授は「困難な面もあるが、キャンパスの外で学生が営業回りや映像会社との交渉を体験することができる点は『プロデュース実習Ⅰ』ならでは。学生たちが地元の映画館と触れ合うきっかけにもなる」と話し、学生たちは「企画書の作成やプレゼン、初対面の人との交渉など、難しさもあるが普段の学びでは得られない体験ができたので良かった」と満足げに話した。来年以降も映像学部では同企画を行っていく方針だ。【秋田薫】

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