「食」でつなぐ熊本

 学生復興支援団体「くまだす+R」が5月8日から13日の6日間、生協食堂で熊本復興支援メニューを販売し8196食を売り上げた。

 くまだす+Rは、昨年7月に立命館大が行った熊本地震復興支援ボランティアで知り合った学生らで結成。現在1年生から3年生まで計8人のメンバーが所属している。熊本県の魅力を学生に知ってもらい、交流や復興支援につなげることを目的に活動をしている。

 メンバーは実際に長期休暇や大型連休を利用して熊本県西原村へ行き、農業ボランティア活動や被災者との交流も行っている。

 今回のコラボメニューは「食」を通し、熊本県に関心を持ってもらおうと発案。郷土料理4品を販売した。揚げいもや、いもごはんに使用された唐芋は、メンバーが農業ボランティアをしている農家で収穫されたもの。メンバーの中原葵さん(産社・3年)は「熊本出身で元々関わりはあったが、地元の魅力や現状の伝え方を考えるようになった。西原村についてもっと知ろうと思った」と語る。

 唐芋を使用したメニューは、1食の売り上げにつき10円が復興支援金として農業復興ボランティアセンターに寄付される。代表の戸上雄揮さん(法・2年)は「熊本県や西原村に関わり、復興支援を継続する人が増えることを目標に活動していきたい」と展望を掲げた。   【西久保明音】

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