車椅子を身近な物に

 立命館大映像学部望月茂徳准教授は、レコードに見立てた車輪を操作することで音楽を再生できる「車椅子ディスクジョッキー」を開発した。

 車輪に回転速度を感知するセンサーを取り付け、前に進むと再生を、後退すると逆再生する仕組みになっており、再生速度の操作も可能だ。

 体に障害がありながらも、音楽に合わせ機敏な動きをする車椅子ダンサーと共に、ダンスをするパフォーマーの友人から、踊る時の新しい演出方法はないかと依頼されたことがきっかけ。車輪を素早く回す手の動きが、ターンテーブルを回すディスクジョッキーに見えたことから車椅子とディスクジョッキーの融合を思いついた。

 2012年から開発を始め、現在2代目となる。昨年11月に渋谷ヒカリエで行われた福祉機器の展示会で注目を浴びた。

 望月准教授は「車椅子利用者は年々増加傾向にありながら、まだ身近に感じる機会がなく、健常者が車椅子に触れる場が少ないのではないか」と話す。専門としているメディアアートと車椅子を融合することで、車椅子利用者と健常者の双方がダンスを通じて楽しめる場の提供を目指す。

 今後は、機能を改善し商品化を進め、「車椅子ディスクジョッキーを通じより多くの人に車椅子を身近に感じてもらいたい」と望月教授は語った。【高橋早紀】

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