キャンパスに自然を 育てる里山プロジェクト

 大阪いばらきキャンパスの緑化を目指し、田中力(つとむ)教授らが「育てる里山プロジェクト」を進めている。新名神高速道路の建設によって失われる、茨木市北部の森林の若木をキャンパスに移し里山を作る活動だ。

 田中教授がキャンパスの整備担当に就き、茨木市の里山センターを訪ねたのがプロジェクトを始めるきっかけだった。「開発によって移植が始まっていた植物をキャンパスで引き取ったらどうかと考えた」と当時を振り返る。

 2015年3月から若木の移植を開始。今年で2年目を迎える。当初は移植がうまくいかず枯れることがあった。原因はキャンパスの土壌が粘土質で、水はけが悪いことにあった。失敗を糧に土地の改良や溝を掘って水はけを良くするなど、さまざまな工夫を行った結果、現在では若木の周りに緑が増えるまでになった。

 「昔は人間が自然と共存してきたが、今は放置されて山が荒れている。人間が再び手を加えることで自然との付き合い方を見直してほしい」と田中教授は語る。キャンパスの緑化だけでなく、里山を通して自然の豊かさを知るきっかけづくりも並行して進めている。

 活動日は毎月第1・第2日曜日。「子どもや地元住民だけでなく、学生にも参加してもらって自然の素晴らしさを知ってほしい」と語った。

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