15年度まで国際関係学部で准教授として勤めていたモハマド・サイフラ・オジャキ容疑者が、バングラデシュ政府から指名手配を受けて約2カ月がたった。学生や大学に大きな衝撃を与えたが、以後大きな進展はなく、同氏の所在地も不明。オジャキ容疑者は、バングラデシュの首都ダッカで飲食店襲撃テロに関与し、イスラム国(IS)とのつながりがあったとされている。
立命館大によると、オジャキ容疑者は2015年4月から教壇に立っていた。大学に姿を見せなくなったのは今年に入ってから。大学側からの連絡にも適切な回答がなかったことから「正当な理由なく大学に出勤せず、職務を全うしていない」とし解雇処分とした。教員としてのオジャキ容疑者について、講義を履修していた学生は「課題が多くスパルタだった」と話す。授業内で学生とのトラブルはなかったという。
今回の件で吉田美喜夫総長は本学ウェブサイトにおいて「事実ならば、グローバル化を積極的に推進してきた本学として、非常に残念な思いです」との声明を発表。今後事件と容疑者の詳細について、続報が待たれる。