総合心理学部 新設

4月に大阪いばらきキャンパス(OIC)に総合心理学部が新設される。文学部心理学域を廃止し、新たに誕生する同学部。入学定員は280人と心理系学部では日本最大級となる。

心理学域との大きな違いは「人間を総合的に探求すること」。従来の心理学教育では専門を細分化する傾向にあったが、新設の総合心理学部では軸となる心理学に加えて社会学や経済学を学ぶことで、多角的に人間を見つめる「目」を養っていく。

新たな学部では、学生は3コースに分類された専門分野を学ぶことができる。一つ目は心のはたらきと行動の仕組みを実証科学で探求し、人間について理解を深める「認知・行動コース」。二つ目は、生物学的次元から社会・文化的次元までの広い範囲で人間の発達について、さまざまな知識を獲得する「発達・支援コース」。そして三つ目は、身近な対人関係や国際的な紛争問題の解決について心理学的にひも解く「社会・共生コース」だ。これらのコースは専攻や学域ではないため定員は設けられていない。また、英語教育にも力を入れる。「プロジェクト発信型英語プログラム」を導入し、卒業後に学生が国際社会で活躍できる英語運用力を培う。

昨年9月に国内初の心理学の国家資格「公認心理師」設置に関する法律「公認心理師法」が可決された。資格の取得には心理系の学部卒業に加え、大学院修士課程・博士課程前期課程を修了する必要があるものとして構想されている。2016年3月現在、公認心理師のカリキュラムが国の関連機関で検討されている。今後本学においても資格取得に必要な科目や実習を組み込んだ総合心理学部に対応する大学院の整備を行う予定だ。

「総合心理学部新設によって、OICは社会問題を解決するうえで重要なマネジメント、ポリシー、ヒューマンマインドの三つを学ぶキャンパスとなる」と語るのは、現文学部心理学域で4月から総合心理学部に着任するサトウタツヤ教授だ。昨年4月にびわこ・くさつキャンパスから経営学部が、衣笠キャンパスから政策科学部がOICに移転した。今回の新学部設立によって、社会問題の解決に秀でた学問を一つのキャンパスに集中させるという本学としての戦略が見えてくる。 

「学生に『入ってよかったな』と思ってもらえるように、教職員一同熱心に取り組んでいく」とサトウ教授は話す。多方面から「人間」を読み解いていく新たな学問に期待がかかる。

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