事故状況の証明に 自転車用スピードレコーダー開発

理工学部の道関研究室が昨年12月、ヘッドライトの発電機から生産されるエネルギーで動く、バッテリーレス自転車用スピードレコーダーを開発した。1月15日には、びわこ・くさつキャンパスで開催された「第2回VLSIセンターシンポジウム:コネクティッドビーグル」にて紹介された。

近年、対人衝突事故などで自転車の運転手が被害者から高額の賠償請求をされるケースが増えているという。しかし、「加害者」となりうる自転車にはレコーダーを搭載する義務はなく盗難の恐れもあることから、普及は難しいとされていた。今回、開発したのは運転時の自転車の速度と加速度を測定できるスピードレコーダー。自転車のスピードなどを計測し、事故当時の状況を読み解くことが期待される。また、盗難対策として自転車のフレームにレコーダー本体を組み込んだ。

開発にあたって自転車のヘッドライトに搭載されている発電機に着目。発電機から自転車を漕ぐ際に発生するエネルギーを、車速センサーと電力供給の両方に利用したバッテリーを作り出した。自転車の前輪が回転すると、前輪のハブに搭載された発電機からスピードレコーダーに電力が供給される。従来のものに比べ、車輪1回転につき多くの交流周期を測定できるため、より正確に速度を測定できるようになった。

「今後、実際に衝突した際に事故の状況を検証できるか実験を行う予定」と研究に携わる坂本裕哉さん(理工・4年)は話す。スピードレコーダーが自転車事故の「証人」となる日もそう遠くないのかもしれない。

 

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